大学で専攻していたスペイン語をもう一度ちゃんと勉強し直したいと思い、留学を決意しました。 最初はサラマンカに行こうと考えていたのですが、当時通っていたスペイン語教室の先生がバルセロナ出身だったこともあり、せっかく行くなら大きな都市が良いと考え直して、行き先をバルセロナに決めました。
着いたばかりの最初の頃は全てが驚きの連続で、考え方の違いや生活習慣の違いに毎日圧倒されるばかりでした。 でもバルセロナの人々は本当に温かくて、「帰りたい」と思ったことは一度もありませんでした。 ピソは他地方出身のおばちゃん二人とのルームシェアで、もちろん彼女たちは英語が話せません。 最初はコミュニケーションの取り方にとても戸惑ったのですが、毎日キッチンで顔を合わせて少しずつ会話をするように心がけ、3ヶ月後には一緒に料理を作ったりお互いに教え合ったりと、楽しく過ごすことができました。 また、語学学校では外国人の友達がメインになり、お互いの会話が英語になってしまうことも多々あったのですが、私は学校の他にバルセロナにある大学に聴講に行ったりしていたので現地の友達もたくさんできました。 大学で日本語を勉強している人とランゲージエクスチェンジをしたり、その友達を通してまた新たに友達が増えたり。 一度会って一緒に飲んだらすっかりうち解けられる、オープンな雰囲気がとても気に入っていました。 中でも一番印象に残っている出会いは、コーヒーショップの店員さんです。着いた初日に初めて入ったコーヒーショップで、いきなり日本語で話しかけられ(彼は独学で日本語を勉強していました)それからほぼ毎日お店に遊びに行くようになり、とても大切な親友になりました。
そのお店の他の店員さんとも友達になり、よく彼らの仕事後に一緒に飲みに行ったりもしていました。 彼らとの出会いで学んだことは、誰かと話すときに、語学力がついていかないのではないかと心配する前に、とにかく自分の言いたいことを伝えようと努力することが一番大切なのだということです。 最初は私のスペイン語不足であまり会話が進まなかったりもしましたが、根気よく色々な言い方をしてみたり、ジェスチャーを交えてみたりしていくうちに、いつの間にか自然と話せるようになりました。 その他私が心がけていたことをいくつかあげると、まずパーティーなどに誘われたらできるだけ参加する。 でも、気乗りしないときははっきりその旨を伝える。 彼らは一回断られたからと言って二度と誘ってくれないということはありません。 気を遣って変に嘘をつくよりは、素直に話した方がずっと後腐れもありません。 我が儘になるのではなく、「私はこう思うからこうする。で、あなたはどう思う?」と直球でぶつかってみるのが付き合うコツなのではないかと思いました。 本当に、出会いは色々なところに散らばっています。 自分でアンテナを張り巡らせていれば、必ず何かが引っかかる。 引っかかったモノがいいものか悪いモノか(ただのナンパなど)の判断さえ間違えなければ、友達はどんどん増えていきます。 現地の友達が増えれば、もちろん言葉も自然と上達します。 留学する期間が長いかどうかよりも、意欲さえあればどんどん上達できると思います。 留学期間に於いて、無駄なことは一つもないと心から感じました。 一期一会だからこそ、一つ一つの出会いをよく吟味して、かけがえのない時間を過ごしてください。 私にとってこのバルセロナでの7ヶ月間は、一生忘れられない宝物になりました。