去年の夏、それは人生最大の出来事、パリへの単独留学でした。 私は熱烈にファッションが好きで、高校卒業と同時に上京、ファッションの道を進むものにとってパリ留学は最終目標です。学生時代にコツコツと溜め続けたバイト代を握り締め、私は単独パリへ飛び立ちました。 実はギリギリの段階まで留学のことを親に黙っていました。 反対されることを恐れて、”自分で溜めたお金でいくのだから何も言わせない、何を言われても行く!”と決めていたから・・・。 けれど、留学は思っていた以上に厳しいかったです。
<理想とのギャップ> 実際に行ってみるとパリは流行などこれっぽっちも感じられず、地元の人達もどこか冴えない。 おまけにメトロは薄汚れて・・・そんな現実のギャップにぶつかったショックは大きかったです。 語学学校はサンジェルマン・デ・プレ界隈のしかもセーヌ沿いでパリの正に中心でしたが、ソルボンヌ大学が近くだったこともあり、すごくゆったりと時間が流れていました。 私はほとんどフランス語が話せずに行ったので、”レベル0”のクラスに割り振られました。 8人程度で1人だけ日本人の男の子がいましたが他は実に多国籍。 ここで私は大きな壁にぶつかったのですが、”絶対日本人と固まってはダメ!”です。 特に日本人は他の国に比べて内向的なので、日本人同士で集まったりとか、授業中も黙ってる場合が多いです。 絶対不利です!! 他の国の子達はビックリするくらいバシバシ言います。 午前中4コマの授業、お昼休憩はバゲットサンド買ってポン・ヌフ(橋の名前)広場でセーヌ川を眺めながら毎日みんなで食べるのは楽しかったです。 午後の授業はあったりなかったり。お金を払えば現地でいくらでも授業を追加できるので(笑)、午後からの授業はメンバーもばらばらな事が結構多かったです。 ただせっかくのステイだから、と私は午後からフリーにして、美術館や公園、マルシェ(市場)など行きまくってました。
<うまくいかない日常> 一番大変だったのはステイでした。 生粋のフランス人で、フランス語意外何も分からないし興味も示さない、気難しいマダムでした。 しかも家はマダム1人で(旦那と子供とは訳あり別居中・・・)、最初の1週間くらいは会話もろくにできず、生きた心地がしなかったです。 私は学校でもなかなかフランス語が上達せず、2週間過ぎたころでもその調子だったため、マダムとすれ違う毎日、本当に苦労しました。 結果的にはそこそこ話せるようになったので、それからは毎日が楽しかったですが。。 休みの日はパリを拠点に(お金の許す限り)ひたすら色んなところへ遠出してました。ちょっと値段は高めですがTGV(日本で言う新幹線)に乗れば、フランスの北から南まで6時間くらいでも行けちゃいます。 私はノルマンディーの英仏海峡からトゥルーズ、ナンシー、ボルドーなど、そしてステイを終えた帰国前1週間は、フランス第2の都市リヨンに滞在しました。 これらの場所ではパリとは全く違ってのどかで、美しく、パリでは見られなかった本来のフランスの姿がありましたし、自分の語学力を試す良い機会でもありました。 学校の授業で得ることなんてほんの一握りです。あとはいかに実際に歩き、見て、話すか―それが全てです。 自分にとって留学とは<自分にとっての挑戦>でした。 日々平凡に過ごすなんてもったいない。 ―今しか出来ない事― 留学するのには必ず何か1つだけでいい、”目標”を持って行くこと。 漠然と留学しても単なる旅行で終わってしまいます。<行けば何かが変わる>と期待だけするなら行かないほうがいい。そこで自分が何かをしなければ、何も変わらないですから。