インチョン(仁川)空港からお迎えの車に同じ斡旋業者で留学する5人の若い女性に混じっておばさん約一名。 ソウルまでの道中、若者の会話を聞いていたらほとんどが我が息子ほどの年齢。 こんなに若い時にお勉強したらどんなに上達するだろうな・・・と6ヶ月、1年間留学する若者を羨ましく思いつつ、周りの景色をキョロキョロしているうちに滞在地に到着。
ここは韓国ではコシテルと呼ばれるアパートのような、寮のような。 これから通うことになる延世大学からは徒歩5分。 京義線の新村(シンチョン)駅のすぐ裏側、地下鉄の新村駅からは徒歩7から8分の便利なところ。 ロケーションは最高。 さて案内されて入った建物自体はさほど新しくはないけれど、一応ちゃんとエレベーターがあり、3階へ。 管理人のイ・チョンチョンとか言う(聞いたが忘れた)若い男性が迎え入れてくれていざ自室へ。 わーー、スーツケース置いたらスペースがないじゃん!!が私が心の第一声。 でもシャワー、トイレ、ベッド、テレビ、冷蔵庫、机と椅子がコンパクトに(コンパクトにならざる得ない)据え付けられ、とりあえずとても清潔でセキュリティーもOKということで納得し、イソイソと荷物の整理。 この狭いスペースなのに、結構簡単に荷物が収まり一安心。 自室の他に清潔なキッチンがあり、そこにはいつもご飯とキムチとラーメンが食べられるようになっている。 共用のPC、洗濯機、冷水・温水サーバーも有り、その他にはアイロンとアイロン台が自由に使えるようになっている。 管理人が(マネージャと呼べとか言ってたっけ?)私のスーツケースをなんとかすると言って預かってくれた。ホッ。 ヤレヤレということで、自室の有線LANでPCをインターネットに接続と思いきや、これがどういう訳だか失敗。 先程の管理人のお兄ちゃんに相談したらすぐ来てくれて、彼にしてみれば慣れない日本語のPCを私のつたない韓国語と彼のつたない英語でやり取りしながら色々試行錯誤。 もう私はまたあとでのんびりやり直そうと思っても、彼は超一生懸命にあーでもない、こうでもないと・・・彼の粘り勝ちで2時間後にやっと使用可能に。 いやあーーー助かった。感謝・感謝。チョンマルカムサムニダ! これで私の生命線は確保されたとひどく安心したころにはもう外は暗くなり、今夜過ごすのに必要なものだけでもお買い物をしなくてはと地下鉄シンチョン駅付近をブラブラ。 とりあえず必要な日用品と牛乳・お水・そしてこれが大事な焼酎を買ったら、もう8時近く。 朝から機内で出たお弁当と言うにも恥ずかしいような粗末な食事しかしていないのに、空腹感ゼロ。 それでもどこかで何か食べていこうとものすごい数の食堂が並ぶ駅付近をウロウロ。 でもなんだか一人でと思ったら、段々気持ちがなえてきて、今夜は自室で焼酎とさっき管理人さんが入居のご挨拶と言って持ってきてくれたあずきの粉をまぶしてあるお餅を夕飯にすることにして帰宅。
バスルームの窓(ここしかない!)から入ってくる空気はなんとなくキムチ臭い。 そのせいか、昨夜夢で電車に乗っていたら「あなた臭いからあっちに行って」と言われ、憤慨したところで目が覚めた。 「このキムチ文化の中にどっぷり漬かったらキムチ臭くなるのでは?」との強迫観念の表れ? こんな調子で一日目は終了したのです。 それから早いものでソウルにやって来てこの狭いお部屋で暮らし始めて、はや5日が過ぎようとしている。 今日はソウルは朝から厚い雲が立ち込め、雨がいつ降りだしてもおかしくないような空。 案の定、お昼過ぎに降りだしたと思ったらなんと小さな氷の粒、ひょうだった。 地下鉄(シンチョン駅)へ向かう道沿いにやっと咲き始めた桜の花もびっくり。 (今までは夢中で目の高さばかり見ていたが、今日初めて上を見る余裕が生まれ、見上げてみれば咲いていた!) 先程Yahooのニュースで上野の桜が満開の写真が載っていたので、やはりソウルは東京より少し寒いようだ。 地下鉄のシンチョン駅には8つ程出口があり、私のコシテルに行くにはヒョンデペクファジョン(現代百貨店)の横を通り一番遠くの出口へ。出口の右手には韓国ドラマ「美しき日々」の舞台となったシンナラレコード店がそのままの姿で。今にもリュ・シウォンがバイクで乗り付けてきそう。 ここから賑やかな繁華街を7分ほど歩くと見えてくるのは立派な病院。 私がこれから通う延世大学の医学部(ドラマの中でリュ・シウォンが通っていたのはこの医学部という設定らしい)付属の病院で、道を挟んで右側のレンガ色の建物の3階に私のお部屋がある。 さてさて、今朝はソウルに来て初めて目覚ましで起きた。 今日は大切なクラス分けのテストがあったのだ。 部屋から歩いて5分、丘の中腹に延世大学の韓国語学堂(The Korean Language Institute)がある。 9時半の集合時間には中くらいのホールがいっぱいになるほどの生徒が集まってきた。 ほとんどが東洋人系、欧米人は見たところざっと20%といった感じ? 学校からもらった資料によると今までこの語学堂で学んだ約62500名中 1位 Japanese 18,632名 2位 American 16,196名 3位 Japanese−Korean 9,453名 4位 Chinese(本土) 3,726名 5位 Korean 2,532名 6位 Canadian 1,316名 7位 Russian 1,211名 といったことらしく、やはり東洋人が圧倒的に多いようだ。 ホールで一般的な説明を受けたあと13名くらいのグループに分けられ、各クラスルームで筆記と面接試験を受けた。筆記は難度の低い問題から段々進むにつれて手に負えない問題へ。 説明の先生が「自分が無理だと思ったところで止めろ」と言ったのを「悔しい!」と思いながらもそれに従わざるを得なかった。シクシク・・・ 面接は筆記と平行して一人ずつ隣の教室で行われ、それがドアを開けっ放しでするものだから全部聞こえてくる。 黒人の男性がひどく流暢な韓国語で答えていた。彼はなんで日本語でもなく、中国語でもなく、韓国語を勉強するのだろう?なんて余計なことを思ったりして。 私の面接ではもっと聞いて欲しかったことは聞いてもらえなく、ちょっと肩透かしにあった感じ。 日韓の問題とか格好良く話そうと思っていたのに。 そう言えば娘が中学受験のとき、親子面接で最後まで何も聞かれずに終わろうとした時に、用意万端で行ったダンナが我慢しきれずに何か口走ったら、面接官の先生に「お子様の面接ですから」と言われ、なすすべもなくその場を去ったのを思い出した。 あの時「もしも落ちていたら父親の責任だ」と娘に言われた。しゃべり過ぎないくらいが良いのかも? 今日のクラス分けテストの結果は明後日の午後発表になる。 この延世大学では日本語、中国語を母国語にする生徒に対しては6級(1級から6級すべて受講すると1年半)と西洋の言語を母国語にする生徒に対しては8級(2年間)に分けて学習するシステムになっている。 数ある韓国の大学、語学学校の中でもこの延世大学のプログラムは比較的評価が高く、こちらに来てからの情報では中級クラスの生徒でもかなり流暢に韓国語を話すことができるとのことなので、私は欲張らずに自分の背丈にあったクラスで学習できればそれでヨシとしよう。 キャンパスはソウルの中心地(明洞ミョンドンや市庁シチョンなど)から地下鉄で数駅、駅から徒歩7〜8分という地の利の良さと言うのに、広大で自然も多く残り、天気の良い週末ともなれば大学関係者でもない親子連れがお散歩を楽しむ姿が見られる。 これから若葉が芽吹いてきたらきっと美しい姿を見せてくれるだろう。