イギリス滞在中、思い出の場所はたくさんある。 その中でもわたしにとって忘れられない場所、 それはレスタースクエア近くのとあるクラブ。
毎週火曜日、ステューデントデーなる日があって、格安(22時までは無料)で入場でき、ドリンクが飲める。 物価の高いロンドン、学生にとってはありがたい。 でも、初めて誘われたときは正直あまり乗り気ではなかった。 私はダンスもうまくないし、音楽もすごく詳しいわけではない。 日本でクラブなんていったことなかったし、実際ちょっと怖いなーと思っていた。 ところがその日以来、火曜日が待ち遠しくなるほど大好きな場所になってしまったのだ。 私だけじゃなく、同じ学校の生徒達もこの日を楽しみにしている人は多かった。
私が通っていた学校は比較的大きなところだったので、時間帯やレベルの違いでなかなか話す機会がなく、積極的にならないと距離を縮めづらいということが問題点であった。 また、どの国の生徒も同じ国や言語で固まってしまう傾向が少なからずあった。 それだけは絶対に避けようと留学前に思ってた私にとって、あの子と話したいと思っても、違う言語で話してる中に入っていく勇気はなくて、もどかしい思いをしたこともあった。 でもこのステューデントデーはそんな問題を全部とっぱらってくれた。 国籍も年齢も性別も英語のレベルもここでは関係なし! 「あなたも同じ学校だったのね〜!」っていう新しい出逢いがあったり、話してみたいと思ってたあの子と話したら、すごく気が合ったり、見かけ怖いなーと思ってた男の子が実はすごく優しい人だったり・・・学校の中だけでは得られなかったであろう出逢いと発見がいっぱいだった。 このステューデントデーを通して各国たくさんの友達ができ、学校が今まで以上に楽しくなった。
9ヶ月のコースを終え、それぞれの帰国も間近に迫った最後の火曜日、いつものようにみんなそのクラブに集まっていた。いつもの顔ぶれ、聞きなれた曲、この場所。 今日で最後だなんて考えたくなかったし、誰も口に出さなかった。ただいつものようにいっぱい喋って、踊って、笑っていた。 あっという間に時間が経ち、最後の曲が終わった瞬間、あれほど笑ってた私たちはもういなかった。 ほかの人たちが帰り始める中、私たちは動けずにいた。動きたくなかった。 男の子も女の子も、全員泣いていた。 クラブの外に出た後も、誰一人帰ろうとしなくて、みんなで抱き合って泣いた。 今思い出しても胸が熱くなってくる。 こんな素敵な仲間に出逢えるなんて思ってもいなかった。 ステューデントデーは私の留学生活を本当に忘れられないものにしてくれて、仲間という素敵な宝物をくれた。 そして、あのクラブはわたしの留学生活でいちばん思い出深い場所になった。
ラテン系の学生達のノリについていきづらいのか、クラブで他の日本人学生をみかけることは少なかったが、私のような出逢いが見つかるかもしれないので、一度チャレンジして見るといいと思う。 ただし、ステューデントデーといえど、危険なこともなきにしもあらずなので、自分の行動には責任を持って。。。